Sexy Zone 4th album「Welcome to Sexy Zone」レビューノーツ

2016年2月24日。待望の、本当に本当に待望の、Sexy Zoneのニューアルバムがリリースされました。まだまだ伸びしろはあるけれど、それでも今の正真正銘のSexy Zoneのフルアルバムと呼ぶにふさわしい名盤を届けてもらいました。今月下旬から始まる全国ツアーでのパフォーマンスを観て印象が固まる前に、まずは耳で聴いたことのみから感じていることを備忘録として残しておきたいとおもいます。ステージを見た後の自分があとで読み返してギャップを感じる為の文章になっていますのであしからず。

 
1. overture 
生のオケを録音していると思うのだけど、そのおかげでとても臨場感のあるショー性の高いOPナンバーになっていて、初めて聴いたとき意外に思うと同時に、制作陣が見せたい方向性みたいなものが高めに設定されていることを嬉しく思いました。もうとっくに「年少グループ」売りはしていないし、この子達が歌える子達であることを周りの大人にも理解されているのかな、なんてことも思いましたね。ツアーでは別撮りの凝ったオープニング映像があってこの曲がボルテージをあげるovertureとして消化されていたら嬉しいです。
 
 
2. 24-7~僕らのストーリー~
今回のタイトル曲。「24-7」と「~僕らのストーリー~」とPVのコンセプトが合ってるようで合ってな…い?みたいなところがまさにSexy Zoneというかポニーキャニオンさんでとても好きです(褒めてるよ)。PVの2サビかな?5人で背中合わせに立つ周りをカメラがぐるぐる回るリップシーンがデビュー曲PVのセルフオマージュだと思っているのですが、そこが特に好きでグッときます。歌う5人の表情がとにかく最高で歌番組でのパフォーマンスもどんどんよくなっていったのでツアー初日はどんなことになってしまうのかとても楽しみ。しかしメイキングのふまけんとしょりそうが最の高。
 
 
3. Celebration!
発売前にレコメンで流れたのを聴いたとき本能的に「好き!!」となって、発売後しっかり聴いて「やっぱり大好き!!」とテンションが最高に達したくらいには好きな曲。今回のアルバムの個人的NO.1ソングかもしれません。疾走感も清涼感も甘さもあって音楽としても点数高いんじゃないでしょうか。それから「愛すべき時 僕らが出逢えた今を We gonna celebrate!」という歌詞がとっても好きで。Sexy Zoneが存在すること、ファンと出逢えたこと、メンバーと一緒になれたことを祝福して始まるこのアルバム。両手では抱えきれない多幸感でいっぱいになれるしその多幸感はまちがいなく薔薇の香り。しあわせ。
5人の歌声はさることながらオケの生音録音のおかげでとっても楽しい曲になっていて、耳で聞いても楽しいのだからステージはもっと最高に違いないと思っています。アイドルっぽい衣装も、ちょっとオシャレな外国の男の子風の衣装も合うだろうし、振り付けもとっても楽しみです。コンサートの序盤にも終盤にも置けるし、今後もいつまでも歌っていってくれたら素敵だと思います。
 
 
4. Cha-cha-cha チャンピオン
夏のガムシャラとスマスマで好きになった曲。最近はお互いのモノマネの際の頻出曲になっているのが面白い(笑)今回は割愛!
 
 
5. Love Confusion
とてもかわいくてジャズ調の曲風がとてもオシャレな曲。こういう曲を歌えるのがアルバムのいいところだし、こういう曲をアルバムに入れられるようになったのねと感慨深く聴いている曲で、アルバム全体の大人っぽさ、オシャレ度を高めているのに一役買っていると思います。歌詞はまだまだ等身大だけど5人の歌声や歌割がそうさせているのかな。演出は5人で円を描くように椅子を置いて、背中合わせに座ってなおかつスタンドマイク片手に歌うとか、ロック型のガイコツマイクって言うんですか、いかにもミュージシャンぽいマイクをこの曲だけ使うとかどうでしょうか。踊ったとしても今の5人が思う甘くてメロウな世界観を作ってみてほしいな、と思います。
 
 
6. Electric Shock
待ってましたふまけん曲。俺たちのふまけんここに健在。初めて聴いたとき、2人がまだ全然諦めていないことを確認しました(諦めていたと思っていたわけでもないのだけど、ね)。「2人」を歌っているけど恋の歌ではなく、ただの仲良しこよしでもなく、それでいて敵対視とも違う、絶対的な「バディ」を歌った曲。「増殖するウイルスを叩き潰して 一糸まとわぬ君のハートへアクセスするよ 覚悟して」がハイライトだと思います。「一糸まとわぬ君」は2人が共に目指す相手(=ファン)でもありお互いのことでもあるのでは、という理解をして震えてる。コンサートでは思いっきり「ふまけん」を見せて欲しいです。(もうわかったよ…おなかいっぱいだよ…)とこちらが降参するくらい「俺たち最強シンメッッ!!ドヤァ」をやりきってほしいし、最近のシンメやビジネスシンメを打ち砕く「シンメとは」を形にしてほしい。2人にはいつまでも「やっぱりこいつしかいない」「俺たちのいるSexy Zoneは最強」って思っていて欲しい松島担なので、ステージでめいっぱいの歓声を浴びる姿をツアー初日に期待しています。完全に味をしめて向こう2年くらいシンメ売りに固執するくらいになっても全然いい。むしろ待ってます。
 
 
7. Last winter's night
事前インタビューで「初めてファンの為に詞を書いた」と言ってくれていたので少しの予想はできていたつもりでしたが、思った以上に直球で、とても素敵なのだけどどこかで勝利君はそういうことから縁遠くあって欲しかったなというか、やっぱりさせないで済むならさせたくなかった気持ちをたくさんさせてしまったな、と思いましたね。同時にこうして吐き出すことができる場があったのはよかったのかもしれないとも思うけれど。好きな子に「ごめんね」や「もう泣かさない」を言われるのはやっぱり苦しい。あとあの時期をまるごと「冬」と表しているのはわかるのだけど、ファンの体感としては一連の「時期」は秋から始まった気がしているので、若干の違和感みたいなものがあって。単に悔しさや辛さといった感情を冬の寒さ、厳しさにたとえるに至ったほかに、もしかしたら季節としての「冬」に1番の決定打になるようなことがあったのかな、何か忘れられないことがいつかの冬にあったからこその今回の形容なのかなぁって思ったりもしていて。いつかタネ明かしがあるかな。ないかな。なんてことを聴くたびにぐるぐる考えながらも「歌ってくれてありがとう」の思いでいっぱいになる曲です。
 
 
8. Sweety Girl
念願の聡マリ曲。クレジットが(マリウス葉松島聡)の2人の名前だけなのは実は初めてです。今までは2人がメインであったり最終的に2人の曲として消化されていてももともとSexy Boyz表記だったりSexy Boys&Sexy松表記だったりしたので。カラオケで歌ったらこの2人の名前だけ出るんですよやっと…><長かった…><
曲自体は期待を裏切らずにまっすぐ200%かわいい曲。ぶりぶりしてない2人の自然なピュアネスから生まれるかわいさで、聞いていてとても気持ちがいい。そろそろ「かわいい」からは卒業したいと思ってもおかしくないお年頃だし、ある意味節目の今回を区切りにちょっと背伸びした曲に転向することもできたのに、正面から「かわいい」をやり抜いている2人はとても尊く、求められていることをきちんと捉えて返すことのできるとても「大人」なアイドルだと改めて感じています。ほんとうにどこに出しても恥ずかしくない2人です。とびっきり素敵な衣装でできれば2人で横並びのフォーメーションを保ったまま「魅せる」ことに寄せたパフォーマンスだったら嬉しいなと心待ちにしています。
 
 
9. Make My Day
ここでは初回特典のスペシャルMVの感想を。まずは私服勝訴ビジュアル勝訴!5人ともすごくかっこよくて私服も素敵でいつだって500%アイドルでそれだけでも価値があるのに、歌っている姿もずっとかわいくてそりゃあ円盤化したくなるわなあ~!!とポニキャのおじさんたちと握手したい。そりゃあしょりたんがあんなにかわいいポンポンつきのニット帽(しかもマリちゃんからの誕生日プレゼント)を被ってきたら何台でもカメラを回したくなるよねえ!!カメラがあるからいつもよりサービス多めだったとは思うけど、それでも今のあの年齢のナチュラルな表情がたくさん収められていて、5人ともとってもいい表情で、こんなに穏やかな顔で歌えるまでに「戻った」のだなと感激もしました。
そんなMVの最優秀賞は、ほぼ全ての、それはさすがに読めるよね頼むぜ18歳、といいたくなる漢字にまでていねいに読み仮名をふり、「ワラフールシュゲイム」と英語の発音もていねいに文字に起こし、欄外には「早い」「↑」などの指示も書き込んだ歌詞カードを「見て~結局まっかに染まったぁ」とあま~いハニーボイスでカメラに見せてきた聡さんです。MVがお手元にある人は是非もう一度見て欲しんですけどあれだけ赤入れてたのに最後のサビのブロックだけ何も書き込んでないんですよ(笑)疲れちゃったのかな(笑)かわいいねほんとにかわいいね。最高。それでこそだよ聡さん日本一!
 
 
10. 誰にも解けないミステリー
イントロ~A~BメロはYou&Jの残り香がするなという印象だったけど、サビはSexy Zone固有のものになっていて4年の月日をじんわり感じた曲。多分メロディラインがSexy ZoneっぽくてYou&Jっぽくないんだろうと思ってる。演出は5人がスパイかはたまた怪盗ルパンみたいな設定、衣装でセットや映像もつけたらいかようにも化けられる曲ではないでしょうか。ソロパートの無い聡ちゃんもダンスで魅せる、みたいな振付、フォーメーションになっていたら嬉しいです。
 
 
11. But...
好き!大好き!今までのふうまくんのソロで1番大好き!!(小学生み)
終始甘めで落ち着いたトーンで歌ってるのが本当に好きで、ふうまくんの優しさ切なさ色気がにじみ出ててなぜか泣きそうになる。わたしの女子の部分がうずく曲でほんとうにまたふうまくんが好きになるから気をつけたい。歌っているときの顔をじっくり見すぎないようにね…目が合ったら危ないよ><ほんとに歌もまたうまくなったなぁと実感したし本当にこの子のセルフプロデュース力の高さには毎回拍手喝采です。ほんとに好きで今のところの再生回数1位。好きしかない。
 
 
12. Mr.Jealousy
Sexy Zoneにはもう1人セルフプロデュースの天才がいました。黒崎君を演じる中で彼の嫉妬深いところに自分との共通点を見出した健人君が書き下ろした歌詞が最高です。「返信もねぇ 忙しいねぇ?」等健人君から出てきたと思うだけでゾクゾクする言葉遊びも織り交ぜながら、今までの彼のスウィートポップな世界観を覆すような異質ささえあるクオリティの高い歌詞で、それをシングルリリースアルバム制作紅白JW出演映画PR卒論等クレイジーなスケジュールの中完成させた健人君。どれだけのインプット力がありどれだけの引き出しがあったらこんな高品質のアウトプットができるの…?凡人にはわからない。パフォーマンスはゴリゴリ系のニオイがしますが黒崎君のプライベートバージョンみたいなものも楽しいと思ってます。スピンオフみたいな…伝わる?
 
 
13. Easy come! Easy go! Easy love!
やっぱり徳子さんですよ(脱帽)な世界観。「シュルシュル シャカシャカ キラキラ ユラメク」「パクパク サクサク ドキドキ 食べちゃえ!」と魔法の呪文のような擬音をセクゾンちゃん(特に多いのは健人君)に歌わせることそのものがかわいいの魔法。徳子さんは魔法遣いでいらっしゃったんですね(2回目の脱帽)ここはもうコンサートの演出も魔法だったりフェアリーの世界でいきたいと思います。もしくはヘンゼルとグレーテル。おとぎの国のセクゾンちゃんをウェルセクの裏テーマに提案したい。こういう曲が歌えるのもアルバムならではだしSexy Zoneならではですよね~はぁ名盤だな~~(泣)
 
 
14. カラフルEyes
アルバムをここまで聴いてすでに高まっていた多幸感がSexyマックスに達するこの位置での「カラフルEyes」。Sexy Zoneのシングルにしてはおとなしめなのだけど、その「今までと違う」感じそのものがこの節目に選らばれた所以なのかなと思っていて、今ではこのタイミングでのシングルがこの曲で本当によかったと思っています。リリース前後の露出、シングルの内容、イベント、歌番組、と関連する全てが幸せで、ある種の当たり前の幸せをもう一度あの子達にもたらしてくれた曲で、宝物になっています。実はまだ5人がこの曲を歌っているのを生では観れていないので、コンサートで観るのがほんとうに楽しみ。その最高の瞬間を大切にしたいと思います。
 
 
15. フレンド
久々のzopp作品。Congratulationsぶりかな?カップリングっぽいですよね。勝利君の歌声がとてもきゅんとくる曲です。ちびーずのユニゾンもかわいくてほっこりする。今回のアルバムのラインナップでは正直影になってしまっている気がするからコンサートで歌う5人の表情を見たら変わるかな?という感じ。多分ふうまくんがとっても優しい顔をして歌うと思う。
 
 
16. New Day
少クラのOAとJW1回しか見ていない私でも「キターッ」とテンションあがるギター音のイントロ、歌割、サビ。世界観やパフォーマンスよりもどうしてもけんしょり念願の2人曲、というところに物語性を見出してしまうそこそこのけんしょり厨です。大サビの歌い上げる健人君の声に乗せてささやくように歌う勝利君が好き。勝利くんの「おねのねのねのん♪」が好き。あとはとにかく2人の顔面が好きです(New Dayに限ったことではない)
 
 
17. You are the only one
満を持して初めてふうまくんと聡マリで作った曲、さらに満を持して初めて聡マリが作詞に挑戦した曲。どうしても期待してしまう歌詞が決して裏切らないクオリティで全国民に聴いて欲しい。
「あふれる涙が it’s falling falling falling down…
心が叫んでも slowly calming and softly cooling
そうやって堪えた日々 もういいよ!僕に歌って?」
「誰にも出せない 君の声で Oh!Oh!Oh!
鏡に「負けんなよ」って拳合わせたら 笑えてくるでしょ? その笑顔で Oh!Oh!Oh!
雨も降らなきゃ 虹は架からないから
君は君のままが綺麗で 君らしくていいじゃん」
どうですかこれ(泣)これまでの4年間を経験したあの子達から出てきた最初の歌詞がこれですよ(泣)人生何回目だよ(泣)具体的にどこを誰が書いたかは明かされてないけど、英語詞はほぼマリちゃんの原文のまま、聡ちゃんは歌詞ではなく文章で持ってきたのでふうまくんがひとつひとつ噛み砕いて歌詞になるように助けてくれた、なんて裏話はありました。ほんとに「共作」なんだろうな。年末のけんしょりがJWを頑張っている時期に聡マリがふうまくんの自宅にお泊りして一緒に作った、というエピソードも愛おしくていつ思い出しても泣けますし、そんな歌詞にとてもかわいくて平和なメロディがついたこの曲、すでにかなりの名曲でおすすめです。2016年現在聡ちゃんマリちゃんふうまくんが気になっている人にぜひ聞いてもらいたい。これからパフォーマンスを見る楽しみも残っているなんて雪解けの後の春ってこんなに幸せなんですね(泣)
 
 
今はとにかく、この曲が好き、この写真が好き、コンサートが楽しみ、と言えるこの愛おしい幸せの海でとことん泳いでいたいと思います。ツアーは名古屋、代々木、大阪に参加予定。最高の春はすぐそこです。